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すべて過ぎ去るものならば

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ときどきは更新しないといつかこのブログが運営会社から消されてしまうのかなと
それだけが怖くてこんなふうに更新してみたりしている。

その昔まだスマートフォンがなかったころの遺物のようなブログだ。

いまや仕事以外でキーボードなどたたかない。
家ではパソコンとも無縁の暮らしとなってしまった。

久しぶりにひらこうとすると、パスワード忘れている始末。あせった。
ヤフーIDすら忘れていた。

いづれきえていくのだろうな。
懸命にかきのこしたものも、そのとき隆盛を誇っていたものも。

何が残っていくのだろう。

いかん、このブログをひらくと、どうしてもこういう後ろ向きなことをかいてしまう。

でも、今の私は、うつりゆくものさえも惜しみなく見送れるような気がしている。
それが加齢によって得たものなのかもしれない。

今は、わかる。 小椋佳の歌の意味も。あれは「さらば青春」というタイトルだったか。

「僕は呼びかけはしない
遠く過ぎ去るものに
僕は呼びかけはしない
かたわらをいくものさえ

見るがいい 黒い水が抱き込むように 流れてく
少女よ 泣くのはおやめ 風も木も川も土も
みんなみんな たわむれの口笛を吹く」

リルケの詩の意味も、わかる。

「すべて過ぎ去るものならば
過ぎ去るかりそめの歌をつくろう」

そのようにして、生きていく。
これからも、私は。



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